X-LOCK(エックスロック)ボッシュが開発した画期的なシステムがすごい

2020年06月09日
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道具・工具

X-LOCKシステム

ドイツのボッシュ社が、また電動工具に画期的なシステムを開発導入しました。その名もX-LOCKシステム。ディスクグラインダーで1番煩わしい替刃交換作業の手間を解消してくれます。

ドイツのメーカーボッシュ

電動工具メーカーでもあるドイツのボッシュ社

建設業に携わる方なら、その名を知らない人は居ないであろう世界的な電動工具メーカーのひとつです

ロバート・ボッシュ(独: Robert Bosch GmbH)とは、ドイツを本拠とする総合自動車部品及び電動工具メーカーである。日本法人はボッシュ株式会社。

電動工具は赤いロゴが特徴。

ロバート・ボッシュによって創立された。世界最大のメガサプライヤーである。主要な製品は自動車機器、産業機器、消費財・建築関連機器(電動工具(パワーツール))など。

wikipediaヨリ

日本の工具メーカーにもその影響を与える程、数々の画期的なシステムやツールを独自に開発している電動工具メーカーでもあるのがボッシュです

 

ボッシュが最初

電動工具を進化させてきた歴史にボッシュありと言っても過言ではありません

ハンマードリルジグソーなどの電動工具類を世界で初めて作ったのがボッシュ

コード式しかなかった電動工具をコードレス化したり吸塵機能をもたせたりと電動工具を進化させたのもボッシュ

接地(アースを取る)する必要がなく感電のリスクも少ない為、多くの電動工具に採用されている二重絶縁構造の電動工具を開発したのもボッシュが最初

デルサンダー(オービタル)スクレーパーを開発したのもボッシュ

他にもまだまだ、ボッシュが他のメーカーに先駆けて開発した工具やシステ厶は数々あります

ちなみにボッシュが最初に開発したリチウムイオンバッテリーのコードレスドライバーIXOは発売10年で1200万台を売上げた世界で最も売れている電動工具にもなっています

さらにボッシュが開発したシステムや規格は他社にも提供され、ボッシュ以外の電動工具メーカーにも採用されています

今回のX-LOCK(エックスロック)というシステムも、過去にボッシュが導入したシステムと同じく、やがては各メーカーの電動工具へ採用され普及するのではないかと思うほど、ディスクグラインダーの替刃交換の作業を画期的に楽にしてくれるのです

例えばハンマードリル等のビットと呼ばれる先端工具(ドリルなどのキリ先やブルポイントやチゼル)などのシャンク(軸)に採用されているSDS規格や、性能の良さから人気となったマルチツールやマルチツールでの替刃交換の規格であるOISスターロックシステムなどのように、このX-LOCKシステムがディスクグラインダーでの標準仕様となるシステムかもしれません

SDSシャンク

SDSシャンクとは?

ボッシュが開発したハンマードリルに使用する先端工具(ビット)の軸(シャンク)とハンマードリル本体のビット接続部分となるチャックの規格のひとつ

ハンマードリルなどの電動工具は先端にシャンクと呼ばれる軸物のビットを取付けて使用します

ドリルを取付ければ回転と振動によりコンクリートなどの様な硬い構造物にも穴を開ける事が出来、チゼルやブルポイント等の先端工具を取付けて振動させれば斫(はつ)る事も出来ます

斫り(はつり、英語: chipping-, break up-)とは主に建設現場でコンクリートで作られた壁や土間などの構造物を壊したり、形を整えるために表面を鑿で削ったりすること。人力によって行われる規模の作業を表すことが多く、重機械によって建物そのものを取り壊す場合はコンクリート造であっても斫りとは呼ばず、解体工事に分類される。

wikipediaヨリ

それら先端工具(ビット)をハンマードリルなどにセットする為の軸(シャンク)の規格のひとつがSDS規格です

規格が一致しないと工具本体に先端工具であるビットをセットできません

SDSが登場するまでの主流は六角軸と呼ばれる軸が六角形をしている物でした

軸の部分が鉛筆の様に六角形をしています

【出典】ハウスビーエムH.P.ヨリ

この六角軸のシャンクはセットするのがちょっと手間なんです

抜け落ちないように本体先端のリテーナと呼ばれる工具押さえを上に上げ、シャンクを工具本体の先端に差し込んでからロックの為に押さえを元に戻すのですが、固くなっていたり重くなっていたりすると力が必要になり手で行なうのが面倒なんです

色塗りの部分がリテーナと呼ばれる工具押さえのパーツで、六角軸のシャンクを使用するハンマードリルにはこの様な工具押さえが付いています

【出典】ハイコーキハンマードリル取扱説明書

また、小さいビットの接続には向かず、軸の細いビット類はチャックを利用して取付けるのが殆んどな為、ハンマードリルよりも振動ドリルでの使用が主流でした

しかしボッシュがSDS規格のハンマードリルを市場に投入した事で大きく変わります

SDS規格のチャックにSDS規格のシャンクであるビットを使用すれば普通のチャック取付けをも凌ぐ、差して回すというワンタッチに近い動作でビットをハンマードリルに簡単にセット出来るのです

外す時もチャックカバーをスライドさせて抜き取るだけ、付属の工具も手間も必要としない画期的な物だったのです

現在では10mm軸のSDSプラスと18mm軸のSDSマックス規格のハンマードリルが主に出回っており、軽量ハンマードリルでは利便性の高いSDSプラスの規格が採用されています

SDSプラスビットの登場はドリル径の細いビットを直接ハンマードリルへセットして使用する事を可能にしたので、振動ドリルでしか行えなかった穿孔作業などもハンマードリルで容易におこなえる様になり、重く大きかったハンマードリル自体もビットに合わせて軽量化された物へと幅を広げました

最初はボッシュ製の物しかなかったSDSプラスビットも、今では軽量ハンマードリルの普及さを示すように他社からも豊富に出ています

SDSプラスのチゼルやブルポイント等のアタッチメントに付け替えれば軽量ハンマードリルでも、ちょっとした斫りぐらいならこなせます

 

SDSプラスとSDSマックス、どちらもハンマードリルのチャックに差して回してカチャっと音がすればセットは完了

普通のハンマードリルでさえもSDS規格のシャンクなら取付けが簡単になりました

なので使っている普通のハンマードリルもSDS仕様の物になり、ブルポイント等のシャンクもSDSです

普通のハンマードリルで使用している18mm軸のSDSマックスシャンクになります

同じSDSでもマックスシャンクとプラスシャンクは軸の太さが違うので互換性はありません

10mm軸のSDSプラスシャンクのチャックを持つ本体にはSDSプラスシャンクのビット類、18mm軸のSDSマックスシャンクのチャックを持つ本体にはSDSマックスシャンクのビット類しか接続出来ないようになっています

こちらは10mm軸のSDSプラスシャンクのビットになります

ドリル径は25mmですが軽量ハンマードリルでの使用の為、SDSプラスシャンク規格です

シャンク部分の比較です

上が10mm軸のSDSプラスで下が18mm軸のSDSマックス

太さは違いますがどちらのシャンクもSDS規格になっていますので同サイズのSDS規格の本体になら容易にビットをセット出来ます

電動ハンマードリル機においてSDSという規格が開発されたのは画期的だったのです

スターロックシステム

もうひとつボッシュ発の画期的な物があります

マルチツールとスターロックシステム

内装工事業者では欠かせないと言っても過言ではなくなった電動工具がマルチツールです

ブレード(刃)を回転させず高速運動による振動でおこなう動作は、用途に合ったブレードに交換するだけで、今まで手作業で行ってきた現場作業を電動工具でも可能にした画期的な製品

最近ではパナソニック電工もマルチツールを発売したほどで、日本の主な電動工具メーカーのほとんどが扱っています

そのマルチツールのブレード(替刃)の交換システムとして取り入れたのがスターロックシステム

元々はOISというロックシステムの規格で始まったマルチツール機、普及に合わせてボッシュがスターロックシステムを導入

サイズの大きなスターロックマックスやスターロックプラスといった規格のブレード(替刃)や専用の本体を登場させる中、従来のOISも含め全てのマルチツール機での使用に互換性を持たせたブレード規格がスターロックになります

【出典】パナソニック電工オンラインカタログヨリ

スターロック規格のブレードは全てのマルチツール機で使用出来ますが、スターロック規格の本体には互換性が無い為、スターロック機本体にはスターロック規格の替刃しか使えません

ただ、OISにしてもスターロックにしても、本体のリリースレバーを動作するだけで替刃交換が楽に行えるシステムなのです

替刃や先端工具など電動工具で使うアタッチメントを楽に交換出来るのは、工具を使う上でとても作業性が上がります

そしてボッシュがSDSスターロックのように新たに開発した電動工具のアタッチメントの交換システムがディスクグラインダーに設定されたX-LOCKシステムという従来の交換の仕方に比べても、確実で素早く楽にその作業が行なえるシステムなのです

X-LOCKシステムとは

現場でも良く使う便利な電動工具ディスクグラインダー

サンダーとかベビーサンダーと呼ばれている電動工具です

この電動工具は磨いたり、研いだり、削ったり、切断したりなどなど、作業内容に合った研削砥石等を取付けて使用します

ほとんどのディスクグラインダー(以下サンダー)では研削砥石等はロックナットによって固定されている為、交換工具などの道具を使って交換します

ロックナットのピンに交換工具の突起を合わしロックナットを回します

ただし、このままでは砥石は供回りしてしまうので、本体にある回転をロックするボタンなどを押しながらロックナットを緩めたり締めたりして交換します

取付け加減は力の入れ具合、締め付け方次第

締め付け方によっては使用に影響する事もありますし、外す時に苦労したり

研削砥石によっては取付けにアタッチメントが必要な場合もあったりと、サンダーを使用する際に1番面倒くさいのが、この研削砥石等を交換する作業ではないでしょうか

その交換を一変するシステムがボッシュのX-LOCK(エックスロック)と名付けられたシステムなのです

このX-LOCKシステムはすごい

件のSDSスターロックのようにサンダーの研削砥石の交換がワンタッチで出来てしまうのですから

その作業はいたって簡単

砥石をカチャっとハメるだけ

【出典】BOSCH X-LOCK H.P.ヨリ

リリースレバーを起こせばサクっと砥石を外せます

【出典】BOSCH X-LOCK H.P.ヨリ

工具も力もいりません、ワンタッチでロック!レバーで解除!

【出典】BOSCH X-LOCK H.P.ヨリ

それがボッシュの開発したX-LOCK(エックスロック)なのです

【出典】BOSCH X-LOCK H.P.ヨリ

取付けの部分がX(エックス)の形をしているのでX-LOCK

【出典】BOSCH X-LOCK H.P.ヨリ

まだまだ主流のサンダーに比べると本体も砥石の値段も高めなので工具の使用度からすると手を出しづらいのですが、この便利さはきっとサンダーの研削砥石交換の標準仕様になるのではないでしょうか

ただ、ボッシュのX-LOCKのサンダーは刃の径が125mmの仕様の為、ちょっとサイズが大きいんですよね

マキタもX-LOCK

まだ普及にまで至っていないX-LOCKシステムですが、国内メーカでは唯一マキタがX-LOCKを採用したサンダーを発売しています(2020年5月現在)

【出典】マキタオンラインカタログヨリ

X-LOCKの規格ですからボッシュと全く同じ交換システムです

【出典】マキタオンラインカタログヨリ

今までプラスドライバーで緩めたり外していたりしたホイールカバーも工具なしの簡単調整になっています

【出典】マキタオンラインカタログヨリ

まだまだ純正品しか多く出回っていないX-LOCK仕様の研削砥石

もっと普及して値段が下がってくれるといいですね

【出典】マキタオンラインカタログヨリ

マキタのX-LOCKは砥石径が100mmサイズの機種があります

研削砥石の交換に煩わしさのないX-LOCKのディスクグラインダー

マキタの充電工具を持っていない身にはフルセットはまだまだ高い

早くハイコーキやパナソニックからも出てくれれば本体のみの購入でも済むのになぁ

普及してくれれば研削砥石も種類が増えて安くなる

数年後のディスクグラインダーではX-LOCKが主流になっているかもしれません

それぐらいボッシュが新たに開発したX-LOCKは画期的な交換システムです

 

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